あなたは、ドラマをよく観てますか?
私は昔からドラマが好きで1クールに何個も録画して観ていました。
(今は忙しいのもあってそこまで観れていませんが)
ドラマの中でも坂元裕二さん脚本のドラマが好きで欠かさずチェックしていました。
『Mother』『Woman』『最高の離婚』『カルテット』『anone』などなど
どれも台詞が印象的で胸にしみる素敵なドラマだったんですよね。
今、坂元さんは連続ドラマの脚本をお休みされているみたいで残念です。
2018年のドラマ『anone』で印象に残っているセリフを今日はシェアしたいと思います。
田中裕子さん演じる亜乃音(あのね)さんには音信不通の娘がいました。
その娘は夫の愛人の子で生後間もない頃から亜乃音さんが19年間育ててきましたが、自分の出生を知ったとたん自分を捨てた本当の母親のもとにすんなり行ってしまいました。
「産んだ気になってたんだけどね。」亜乃音さんは言います。
愛されていても愛してくれなかった人のほうが心にのこるもんね
人は手に入ったものでなく手に入らなかったもので出来ている
…深いですね。
確かにそうなのかもしれません。
自分が受け入れられなかった時の記憶はショックや悲しみと共にずっと心のなかで繰り返されます。
嬉しい事より、ショックな事の方が記憶に残りやすい悲しい脳の仕組みですね…
でも、このお話には続きがあります。
あのねさんは、娘の子供にこう言いました。
人は我慢できないほど悲しくなると、怒っていることにして、悲しみを減らすの
あのねさんの娘さんはあのねさんが母親じゃない事を知ってきっととっても悲しかったんです。
それが耐えられなくて怒りという感情にすり替えて、自らを守ったんです。
その時、怒りの矛先が向かったのが最も心許せる あのねさんだった。
怒りの奥底に悲しみがある。
それも全部分かって嫌われる事さえ受け入れる。
母の愛って深い…と思わせるドラマでした。
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