「思い出を一つだけあの世に持ていけるとしたら‥
あなたはどの思い出を選びますか?」
私の中で不意に思い出しては、自分の人生を振り返らずにはいられなくなる
今日は、そんな映画を紹介したいと思います。
『ワンダフルライフ』
1999年に公開された是枝裕和監督の映画作品です。
この話は、死者が天国へ行くまでの7日間を描いたファンタジーです。
天国の入り口で22人の死者たちがこう言われます。
「あなたの人生の中から大切な思い出をひとつ選んで下さい」
施設で働く職員に誘導されながら死者はそれぞれの一番の思い出を選び出し、職員はその思い出の再現映画を作ります。
最終日、7日目の上映会の後、死者はその思い出だけを持って天国に旅立つのです‥
ファンタジーでありながら
ドキュメンタリーのような
静かで切ない、けれど心あたたまる作品です。
私がこの映画をDVDで観たのはもう10年以上昔になります。
この映画が1番好きという訳ではないのですが、なぜか今も内容を鮮明に覚えています。
どんな思い出を選ぶのかは、人それぞれです。
思い出を選べない人もいます。
胸がちくっとするような遠い昔の物語を選ぶのではなく
心が ほっこりするような身近で優しい場面を選べる人が、
きっと『幸せ』と呼ばれるものを真っ直ぐに掴める人なんでしょうね。
心理学の話からは少し逸れましたが、ふっとこの映画を思い出して書いてみました。
『ワンダフルライフ』
とても素敵な映画ですので機会があれば観てみて下さい。
人が死を想う時
同時に、人は生を想います。
もし、あの世に持っていくとしたら
あなたなら どの思い出を選びますか?
死から生を観る
2020.01.15
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