どうぞ私に与えてください…
ラインホルド・ニーバー「祈り」の一説
変えられないものを受け入れる心の平穏と
変えられるものを変える勇気と
変えられないものを受け入れる心の平穏と
その二つの違いを見ぬく知恵を
アメリカの神学者ラインホルド・ニーバーが伝えたとされている
「祈り」の一説です。
この祈りに表されているように私たちの苦しみは
変えられないものを変えようとすることと
変えられることを変えずにいることから生まれているように思います。
この祈りの中に出てくる変えられないものとは、
「自分以外の全ての事象」のことです。
本質的に、自分が引き起こす事以外は全て変えることはできません。
他人に影響を与える行動は自分の行動であって
相手がそれによってどうするかは相手次第です。
起こってしまった出来事も、自分を取り巻く世界も、変えることはできません。
それを変えようとするから苦しみは起こります。
精神科医 エリック・バーンは言っています。
他人と過去は、変えられない。自分と未来は、変えられる。
‥とは言っても、そんなに簡単に悟りの境地には行けませんよね。
私だって、他人に変わって欲しいと思ったり
やってしまった事を悔やんだりする事はしょっちゅうです。
でも、自分が「変えられないもの」に囚われているんだと気付くだけで
心の平穏に大きく近づく事ができているということを忘れずにいて下さいね。
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