『私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。
私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。
そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。私は私。あなたはあなた。
でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。
フレデリック・パールズ 祈りの言葉
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。』
これは、有名な心理療法、ゲシュタルト療法の創始者フレデリック・パールズの祈りの言葉です。
「相手と心の境界線をひく」
一見冷たいようにも見えますが良好な人間関係を築く為にも心に留めておいて欲しい事です。
私は、長年その線引きが上手くできずに苦しんできました。
特に家族の事で。
感情的な家族の中で育った私は家族それぞれの怒りや悲しみに深入りしすぎて自分の感情が乗っ取られたようになっていました。
私がこの家族を繋ぎ止めないといけない。
そう思っていたのに力不足で何もできない自分にずっと罪悪感を感じていました。
結局、いい子の限界がきて家出をしその間に両親が離婚して私の罪悪感は更に強くなるのですが…
誰かのために生きるのは一見美しいけれどそれが「犠牲」からなのか「自然な心」からなのかでまるで意味が違ってきます。
相手が乗り越えるべき課題まで自分が背負うという事は
相手がそれを乗り越える力がないと弱くみているという事でもあるんです。
「寄り添います。そしてできることがあったらします。
けれど、これはあなたの課題です。」
そうやって一線を引く事で成熟した人間関係が出来ていくのです。
「あなたはあなた、私は私」相手の世界と相手の底力をもっと信頼してあげて下さい。
そして、あなたはあなた自身のことをもっともっと大切にしてあげて下さい。
境界線を引くと見えてきます。
自分だと思っていたものが自分でなかったり、自分でないと思っていたものが自分であったりしたんだって事が。
あなたはあなたの責任であなたの人生を生きて
私は私の責任で私の人生を生きる
その上で手を取り合えるならそれが1番素敵なことじゃないですか。
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