先日、私は後輩とお茶をしに行きました。
彼女は彼との関係で悩んでいて彼の浮気と心変わりを心配していました。
夜もなかなか寝られていない様子の彼女に「彼とちゃんと話をするしかないんじゃない?」とアドバイスしましたが
心の中で(そうは言っても聞きづらいよねぇ)と思っていました。
頭で心をコントロールできないのが恋愛です。
心の事を学んでいると恋愛の裏で何が起こっているのかちょっと冷静にみれたりもします。
特に他人の事だと。
自信のなさの埋め合わせ
孤独を埋めるための依存
トラウマの修復
自己顕示欲、承認欲求、
返報性の原理、同化
ザイオンス効果…などなど
愛だと思っているものが愛でない可能性だってあります。
でも、そういう事も含めて
「落ちちゃったんなら仕方ない」とも思うんです。
その人を求める気持ちがあるならそれが例え何だろうと別に良くないですか?
(誰か泣く人がいる恋愛はご法度ですが)
自分の軸がブレブレになって相手との自分の境界線も一気に曖昧になる
そういうごちゃごちゃの状態で、
1人でいる時に気付かなかった新しい自分をを発見して
相手の世界を知って、自分の世界も知ってもらって、人生のたくさんのものをやりとりする。
それが恋愛の醍醐味だと思います。
「いい恋愛」って呼ばれるものを選んでするのも、勿論いいと思います。
傷付く確率は大幅に下がりますし。
恋愛に正解なんてありません。
自分で選んだ答えが正解なんです。
でも、「落ちちゃったら仕方ない」派のあなたに、シェアしておきたいお話があります。
アラブのラクダとサソリのお話です。
砂漠で水がなくて渇いたサソリは、通りがかったラクダにオアシスまで連れて行ってくれるように頼みました。
最初、ラクダは刺されて死ぬのが嫌だからとサソリの頼みを断ります。
でも、サソリはラクダを刺したら移動の手段がなくて自分も砂漠で死ぬんだから、刺す訳がないと言ってラクダに乗せて貰うのです。
結果、どうなったか…
砂漠の真ん中で、サソリはラクダを刺すのです。
ラクダは死に、そのままサソリも干からびて死にました。
救いのないお話ですね。
…なぜサソリは、全てが分かっていたのに刺してしまったのか?
答えはシンプル
「サソリだから。」
生き物…いや、人間は「ダメだと分かっていても、ついやってしまう」ものなんです。
軽いものでは、禁煙すると決意したのについついとか…
今日こそ勉強をと思ったのにいつの間にかTVとか…
重いものでは、旦那がいるのに会社の上司ととか…
アルコール依存が止められないとか…
本能や特質に、約束や理性が敵わない事もある。
それを分かっていてもサソリとオアシスを目指すのなら
刺された時に備えて「血清」を用意して欲しいと思うんです。
「信用しづらい人」と付き合うなら
「傷付く覚悟をする」とか
「期限を決める」とか
「裏切られたらすぐ別れる」とか
もしもの時に被害者意識を持たないように、自分の中の決まり事を作っておく事をおすすめします。
心に「覚悟」という名の「血清」を持って
後は相手と真っ直ぐ向き合う
信じると決めた自分を信じる
自分が傷付く事を恐れて相手を疑ぐりながら付き合うよりよっぽどいいと思います。
「血清」を用意出来ないなら何と言われようが、最初からサソリを乗せてはいけないんじゃないでしょうか。
(のたうちまわって苦しむのも、恋愛の醍醐味といえば醍醐味なので、それもまたアリなんですが…)
相手に責任を求めるより自分で責任を取った方が
より恋愛が楽しくなると思いますよ。
今日の話は、私自身へ言い聞かせる意味も込めて書いてます笑
まぁ、そんな生きるか死ぬか みたいなサソリとの旅よりも
おさるのジョージみたいな可愛い相棒と楽しく旅をできるに越した事はないんですけどね。
タマゴが先か、ニワトリが先か…人間って興味深いですね。
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