「頑張って」
昔は気軽に使っていたのに今は使うのに気を遣う言葉です。
いつか誰かに言われた言葉
「頑張っている人に『頑張れ』って言うのは逆効果だから、言わない方がいいよ」
…初めて聞いた時に何か違和感を感じてしまいました。
その人が言わんとしている事は分かります。
確かに、頑張れがプレッシャーになる時もありますよね。
けれど、私は今まで沢山の「頑張れ」に励まされてきました。
昔、受験の朝に親に言われた「頑張れ」
残業している時の同僚からの「頑張れ」
辛かった時の「頑張れ」…
そんな、励ましの頑張れや労りや優しさの頑張れまで悪者にされてしまったようでなんだか寂しいような気持ちになりました。
でも、
「日本人の『頑張れ』には祈るような気持ちが込められている」
という言葉を知って「あぁ、私がひっかかってたのはここだったんだな」と納得がいきました。
例えば、オリンピックで選手にかける「頑張れ」の声援は更なる努力を求めているのではなく
「あなたの頑張りが報われますように」
「悔いなくベストが出せますように」
という祈りが込められているように思います。
震災の時の「がんばれ」の言葉にもきっと、言葉にしきれない沢山の祈りが込められていました。
言葉は難しいです。
同じ言葉でも、相手にどう伝わるかは分かりません。
色んなものをひっくるめて「頑張れ」の一言で済ますのは言葉足らずかもしれません。
でも、思いのこもった「頑張れ」ならその気持ちはきっと伝わると信じて私は、これからも この言葉を使おうと思います。
「頑張って下さい」
あなたの努力が報われますように…
コメント