昨日は、感覚に敏感になるためのワークをご紹介しました。
昨日のタイトル「考えるな、感じろ」は映画『燃えよドラゴン』の名台詞「Don’t think! Feel.」からとったものです。
これは、劇中ブルースリーが弟子にカンフーを教える時に言った言葉ですが、この台詞に続きがあるのをご存知でしたか?
この続きの台詞、仏教にも関係したとても深いイイものなので、
今日は、それをご紹介したいと思います。
では、早速、その台詞から…
It is like a finger pointing away to the moon.
Don’t concentrate on the finger,
or you will miss all that heavenly glory.
日本語訳:
それは月を指差すようなものだ。指に気を取られていると栄光(月)をつかめない。
これはどう言う事かというと
例えば、私が月を指差した時、私が注目して欲しいのは月であって、指を見て欲しい訳ではありませんよね。
指はあくまでも方法手段で大切なのは月の方です。
これをブルースリーの台詞で考えると
指=「自分の技」
月=「相手を倒す事」となり
「自分の技に集中するな。相手を倒すことに集中しろ!」
という事をブルースリーは弟子に言ったんですね。
この言葉は禅で用いられる「指月譬え」から来ています。
指月譬え
『完全なる目覚めの経典』(円覚経)より
➡︎「仏陀の説いたことのすべては、月をさす指であると理解しなければならない」
この場合
指=「経典」
月=「仏の教え・真理・悟り」となり
「仏の教えを知る上で、経典はあくまでもその方向を示す便宜的なもので、座禅により自らが真理に辿り着く事が重要」
という事が説かれています。
仏教の解説で一気に難しい感じになってしまいましたが…
この言葉は日常の色んな場面に当てはめて教訓にする事ができると思います。
勉強でも
商売でも
コミュニケーションでも…
私が今書いているブログだってそうです。
「やり方」や「方法」にばかり気を取られて、思考ばかりしていると本当の目的を見失う事につながりかねません。
手段と目的を混同していないか、自分が目指しているもの大切にすべきものの再確認をしてみてはいかがでしょうか。
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