在宅が多くなって気づくこと。
今、TVの内容って「コロナコロナコロナコロナ‥」なんですね
私は今、TVをほぼ観ていませんが、同居している母はがっつり観ていて
「今日は何人感染者が増えた」とか
「〇〇でクラスターが起こった」とか毎日私に報告してきます。
そんな母に、
(私は、今穏やかに生活してるんだからそっちの世界に引き込まないでよ〜)
と、内心イライラ
話を聞く態度も明らかにぶっきらぼうになってしまっていました。
毎日その繰り返しで、なんでこんなにイライラするの??と自分の内側に問いかけてみたら、理由が分かりました‥
それは
「私も怖がってるから」
人は自分の中にあるものにしか反応しません。
私が母の「恐れ」に反応するのは私の中にも「恐れ」があるから
だから、恐れが増えないように敢えてTVを観ないようにして情報を入れないようにしていたんです。
自己啓発や心理学を学ぶと大抵、物事をポジティブに捉える事が良しとされます。
それ自体は悪い事ではないんですが、反面、学んだ人は周りの人のネガティブ思考をいつも以上にマイナスに捉えてしまいがちです。
ネガティブな人を「だからダメなんだ」と劣っているように感じてしまうんです。
モノゴトをポジティブに捉えるのが悪いとは思いません。
でも、ポジティブに捉えよう!としている時点で自分の中にはネガティブも存在しているという事を自覚しないといけません。
それをスルーしたり押さえ込んでも、後で必ず歪みが生まれます。
感情をコントロールするふりして感情を感じないようにしてはいないでしょうか?
感情が安定していることと、感情を感じないようにしていることには大きな違いがあります。
私は、今回のコロナの件を「ポジティブに考えよう」と喜怒哀楽の喜と楽だけで捉えようとしている部分がありました。
自分の怒と哀に蓋をしている分、周りの人の怒と哀の感情にも鈍くなっていたんですね。
だから、平気で人を傷つけてしまう。
高齢者と呼ばれる年齢の母の怖さは私の何倍、何十倍もあるはずです。
それなのに、私はそこに寄り添ってあげられていなかった事に今更ながら気づきました。
こういう時に、心理を学んできた真価が問われるのに
私も、まだまだですね‥
何度も言いますが、私は基本的にポジティブ思考はいいと思っています。
暗く捉えるより明るく捉える方が人生楽しいですし。
でも、無理してポジティブになる必要はないし周りにポジティブを押し付けるのも違うと思っています。
それに、ポジティブって素敵だけど、それだけ選び取っていたのでは次のステージに行けないんです。
「陰」も「陽」も受け入れてこそ「中庸」になれる。
よい勉強になりました。
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