昨日の投稿に引き続き、今日も大河ドラマ『おんな城主 直虎』よりお届けしたいと思います。
話の中で直虎は、出家して禅宗の寺で育ちます。
そのような背景もあり、ドラマの中では度々禅語が引用されていました。
その中でも、私が印象に残っている言葉を今日はご紹介します。
■日々是好日
(にちにちこれこうにち、ひびこれこうじつ)
井伊家のために手を尽くして行動してもなかなか思うようにいかず
自分に自信をなくす直虎に寺の僧が掛けた言葉です。
目の前の現実が喜びであっても悲しみであっても今を精一杯に生きる。
その一瞬一瞬の積み重ねが今までにない一日となりかけがえの無い一日となる。
生きていると色んな日がありますよね。
頑張っても結果が出ない日や思いがけないショックな出来事が起こった日・・・
でも、どんな日であっても精一杯前を向いて頑張っている事が好日につながっている。
そう思えれば、どんな毎日も乗り越えていけそうですよね。
■結果自然成(けっかしぜんになる)
問題解決のために奔走する直虎に対して南渓和尚が言った言葉です。
やれるだけの事を精一杯やったら自分の糧になっています。
結果にばかり囚われて過程を疎かにしてはいけないという教えです。
人は成功や勝利という「結果」を求めてしまいます。
私のブログだって、誰かに評価して貰いたいと思う時もあります。
でも、私の言葉が誰かの役に立つことを信じて、そして私自身の学びのためにコツコツやって行こうと思います。
■百戦百勝は善の善なるに非ず
禅語じゃなく孫子の兵法ですが入れてしまいました。笑
この言葉好きなんですよね。
ドラマの中で、直虎が目標として掲げていた言葉です。
全ての戦いに勝つ。
それが最善のように見えますが実はそうではなく
戦わずに勝つ事が最善だという教えです。
戦うということは無傷では済まないということです。
ある、仲の良い夫婦が喧嘩する時に気をつけている事は
「相手を論破しない事」だそうです。
喧嘩をしたら打ち負かしてやる!となりがちですが
喧嘩する時に本当に求めているのは、相手ともっと分かり合って仲良くなりたいという事なのではないでしょうか。
その本質が分かっているこのご夫婦。
仲のいい訳が分かります。
現代社会では「勝つ」事が良しとされる風潮があります。
でも、本当に大切なものは何かをちゃんと見極められれば「勝つ」事に囚われずに自分がどうすべきかは自然と見えてくるのではないでしょうか。
2日に渡って『おんな城主 直虎』について書いてきました。
このドラマ、直虎の史料が乏しいからか大河なのにストーリーや描写が冒険している感じで私は大好きでした。
『嫌われ政次の一生』の回のインパクトと言ったら…
正しく神回だったと今も思っています。
(観た人は共感してくれるはず。笑)
話は、禅語からも心理学からも逸れてしまいましたが、長くなったので今日はこの辺で…
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