たかが私、されど私

今日は昨日に引き続き中山靖雄さんの書かれた
『すべては今のためにあったこと』から

この本の中に『下座(げざ)』という言葉がでてきます。

下座とは、上座を降りて相手を敬うこと。
中山先生は、下座の心で講演するために講演会先の会社や会場のお手洗いをまず掃除していたそうです。

私はある講座で「下座」の心を学んだ時に「下座」と「卑下」の違いがよく分かりませんでした。

私が「下座」をやろうとすると「いやいやいやいや、私なんて‥」とどうしても「卑下」が全開になってしまいます。

相手を敬う、けれど自分を落とす訳でもない。

下座ってどういう状態??と謎なまま何年も経っていましたが、歌舞伎の市川海老蔵さんの話を聞いて「下座」ってこういうものなんじゃないかと腑に落ちたのでシェアしたいと思います。

これは、若くてやんちゃをしていた頃の海老蔵さんが「海老蔵」という名前を継ぐことについて語った言葉です。

「過去から未来に継承されていく何人もいる「海老蔵」の中で、自分は繋ぎでしかない。

自分なんてたかが繋ぎ。

でも繋ぎというはかり知れない責任がある。それを自覚してしっかり務めを果たす。」

「たかが繋ぎ」でも、そこに誇りと責任を持っている海老蔵さんの在り方こそ、下座の心なんだなと気付かされました。

私たち人間は、自然のサイクルの中のごくごく一部で無力でちっぽけ。
言ってみればただのコマの1つに過ぎない訳です。
でも、同時に自然の中の一部を担っているかけがえのない存在でもあるとも言えるのです。

この程度の私、されどなくてはならない私。

傲るでもなく、卑下するでもなく自分に与えて頂いた役目を全力でやりとげる。

そういう「下座」心を忘れずに生きて行きたいなとこの本を読んで改めて思いました。

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この記事を書いた人

生きづらさは宝物になる。過去をチカラに変えて、次の一歩を。

2020年四柱推命鑑定師として起業。2年間で800人以上の鑑定を行う。

幼少期から家族関係に悩んできた経験から、心理学を中心に心の学びを続け、2010年に心理カウンセラーの資格を取得。不思議な偶然が重なって受けた四柱推命鑑定で、家族への見方が一変するような衝撃を受ける。自分と同じように悩んでいる人に四柱推命鑑定を知って欲しいと、鑑定師になる事を志す。

現在は、四柱推命に心理カウンセリングを取り入れた鑑定を行い、「家族関係の意味が分かった。」「人間関係の悩みが解消した。」「自分の進む道に自信が持てた。」と、口コミを中心にお客様が増え続けている。とことん寄り添う、丁寧な鑑定と評判。
四柱推命カウンセリングを通して、悩みで前へ進めなくなっている人が前向きに次の一歩を踏みだせるようサポートしている。

Twitterフォロワー1万2千人。「人生が豊かになる心の在り方」を毎日発信中。

学生時代は探検部に所属。アジアを中心にバックパッカーで世界を巡る。現在は、登山と旅行が趣味。関西在住。

取得資格
・基礎心理カウンセラー(日本メンタルヘルス協会)2010年
・日本臨床ヒプノセラピスト協会(JBCH)認定セラピスト
・米国催眠士協会(NGH)認定セラピスト

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